Pearl Flute 製品情報

バネのはなし。

バネのはなし。

 

ベーム式フルートのメカニズムはたくさんのバネのチカラに頼っています。

 近年はバネ材の技術が発達し、古くは鉄だけであったものがステンレスや高級材としては合金材も品質の良いものが手に入るようになりました。材質はしなやかな弾性は勿論、音の響きへの影響や耐久性に加えて、微妙な調整が出来るものが選ばれています。

 

 パールフルートではカンタービレ(総銀製)以上のモデルには合金材(我々のなかではSP-1と呼ばれる、金・プラチナ・銀といった貴金属類を主な材料とする合金)を用いています。このバネ材は高価ですが、しなやかで、微妙な調整が可能である点、高級フルートに適しています。

 

 キーを押さえる感覚は全体の調整が繊細になればなるほど、気になってくるもの。ビロードのように滑らかなタッチでありながら、指を離せば素早く戻らねばなりませんし、押して開けるEsキーやGisキー、トリルキーなどは指を離せば確実に密閉しながら、指には反発力の優しいものが欲しくなります。

 このような相反する要素を高い次元で実現していくためには、微妙な調整が効くバネ材が必要になってきます。勿論、その調整された微妙なフィーリングが長く維持される耐久性も必要です。更にはバネのしなり具合や向きの統一、といった外観にもこだわりをもって調整したいものです。

 

 厳しい目で材料を選んだ、貴重な材料を無駄にしないよう、職人は必要な量を、正確にカッティングしていきます。各バネはポストの取り付け穴に固定されますが、交換を考えなければ接着してしまっても誰も気がつかないかも知れません。しかし、万が一の交換のためには、バネの先端を正確につぶしてポストに固定する手間が必要なのです。

 熟練の職人の心と技がこめられた滑らかで信頼感のあるキータッチ。

 そんな所にも注目して頂けたら幸いです。

 

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