AMERICAN HERITAGE 7A

AMERICAN HERITAGE "7A" FEATURES

■ Length（長さ）： 394mm ／ Short（短い）

Length（長さ）は、チップからグリップエンドまでのスティック全長を指し、長さに応じて重さや重心位置が変わることにより、パワー、スティックスピードやリバウンドの感覚、そして楽器までのリーチなどに影響を与えます。

短めのスティックは軽量であることと、ストロークの際のチップに掛かる遠心力も小さめで、ショット時のパワーも抑えられ、さらにスティックから伝わるダイレクト感が強い一方で、細かなフレーズなどでの音量やニュアンスのコントロール性に富んでいるため繊細な表現に向いています。

■ Diameter（太さ）：13.7mm ／ Slim（細い）

「太さ」は、主にグリップ～ショルダー部までの太さ(直径)を指し、太さの違いによりスティックの重さやグリップ感が異なり、音色にも影響を与えます。

"ドラマーの体格や手の大きさはドラマーごとに様々なため、演奏しやすい最適な太さ(スティックの直径)も異なりますが、スティックを操作する上で言えば、太く感じるか細く感じるかは持ちやすさに直結します。 直径がスリムなほどスティック自体の重さが軽くなり、サウンドも軽快になります。細めのスティックをグリップする際は、手や指をタイトに保つ方向になり、音量をコントロールした演奏や繊細な音が出しやすいといった特徴があります。

■ Taper (テーパー）／ Medium（標準）

テーパーはスティックのショルダーからチップの根本(ネック)までの形状を表し　テーパーの長さや傾斜の違いによりスティックの重心が定まり、リバウンドの具合に大きな影響を与えます。

スティックには重心があり、その位置によってスティックの振り心地や、リバウンドの感触が変わってきます。また、同じ長さ、同じ太さでもスティックのテーパーの違いによって重心やバランスは変わります。また変わったところではグリップ部にテーパーがあるモデルもあります。テーパーのカットの程度が中間のものをノーマルテーパー、ミディアムテーパーとも呼び、初心者の方にもクセがなく、あらゆる場面で安定して演奏ができ、また様々なストロークにも取り組みやすいタイプです。

■ Tip Shape （チップ形状）／ Tear Drop（涙型）

チップはドラムヘッドやシンバルなどに直接触れる、スティックの中で最も重要なポイントで、主に大きさ(面積)、形状(角度)の違いにより音色やダイナミクス、リバウンドなどが変化し、奏法を通じて多彩な表現力を引き出します。

Tear Drop（涙型）は、涙や水滴の形のような細長い楕円状で、チップの先に向かって細く平たくなっているため、打面に当たる角度によって音の変化をつけられます。ヘッドやシンバルの打面にチップが当たる角度によって接地面積の大きさやリバウンド具合が変わり、音色を細かく調整することができるため、曲の中で変化をつけて楽しむことができます。奏法が様々に身につけばつくほど、コントロール性が高まり、音色に繊細な変化をつけることができます。
また、チップを深くバックカットすることで、シンバル・レスポンスをより高める効果も兼ね備えており、表情豊かで、より細かいニュアンスはすべての音楽ジャンルに最適なモデルです。

■ Material（素材）／ Maple（メイプル）

ドラムスティックに使用される素材は、ドラムやシンバル等を効率よく適切なダイナミクスで演奏できるもので、そして何より耐久性が求められます。そして、密度、しなりや感触、さらにはスティック自体の鳴りまで素材ごとに違いがあります。

メイプルはドラムスティックとしては比較的軽量ながら、硬く、密度が高い特性を持ち、とりわけシンバルの美しく繊細な音色など、明るくやわらかな独特な響きを引き出すのに効果的な素材です。選び抜かれたメイプル材だけを使用し、曲がりなどの変形の少ない特性によりスティックコントロールのスムーズさは抜群。控え目な音量でもツブ立ちがよく、繊細なサウンドを引き出します。