片岡 綾乃 / Ayano Kataoka
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千葉県出身。5歳よりマリンバ、15歳よりパーカッションを始める。東京藝術大学音楽学部卒業後に渡米し、ジョンズ・ホプキンス大学ピーボディ音楽院 (Peabody Conservatory of The Johns Hopkins University) にて修士課程、イェール大学音楽院 (Yale School of Music) にてアーティスト・ディプロマコースを修了。久保友子、藤城佳之、高橋美智子、有賀誠門、ロバート・ヴァン・サイスの各氏に師事。ニューヨークのリンカーンセンターを拠点とするリンカーンセンター室内楽音楽協会(Chamber Music Society of Lincoln Center=CMS)の若手演奏家育成プログラム「The Bowers Program (CMS Two)」に、難関のオーディションを経てパーカッショニストとして初のアーティストとなる。2005年のCMSデビューコンサートで、エマニュエル・アックス/野崎洋子夫妻、ドン・リウツィ(フィラデルフィア管弦楽団首席ティンパニスト)とバルトークの「2台ピアノと打楽器の為のソナタ」を演奏して以来、アメリカの室内楽シーンをリードする協会の主要メンバーのパーカッショニストとして、高度な演奏技術と芸術性、かつ柔軟なアンサンブルスキルを要する様々なレパートリーの演奏に携わり、あらゆる楽器のトップレベル奏者との共演を維持している。 2017-18年シーズン最後のCMSコンサートではコンチェルトソリストとしてスティーブン・マッキー作曲の「ミクロ・コンチェルト」を演奏、プログラムとシーズンのトリを務めた。2009年、世界的チェリストのヨーヨー・マと、 ニューヨークのアメリカ自然史博物館にてチェロと2人のパーカッショニストの為の新曲「Self Comes to Mind」(Bruce Adolphe作曲)を、脳神経科学者による脳のイメージ画像とのライブコラボレーションという形で世界初演。その他、ストラヴィンスキー作曲の「兵士の物語」を、アメリカのTVシリーズ「M*A*S*H」のホークアイ・ピアス役で有名な俳優のアラン・アルダ、同じくTVドラマ「ER緊急救命室」ジョン・カーター役で知られるノア・ワイリーらと共演する等、ジャンルを超えたプロジェクトやアーティストとのコラボレーションも多数おこなっている。日本では、2009年東京オペラシティー文化財団主催の「B to C(ビートゥーシー)」に出演、コンサートの模様はNHKBSの「クラシック倶楽部」にて放送された。現在アメリカに在住し、マサチューセッツ大学アマースト校(University of Massachusetts Amherst) 音楽学部打楽器科准教授として、後進の指導にも当たっている。